要素4:職人の技術
ここまで、時計研磨の仕上がりを決める3つの要素として、
をお伝えしてきました。
そして最後の4つ目が、職人の技術です。
研磨職人の技術とは?
ちなみに職人の技術は、「上手い職人 = 傷を消せる人」と思っていませんか?
実際に凄い職人さんはいらっしゃいます。
面やエッジを磨いて、キレイに仕上げられた時計を見ると、「凄えなぁ〜」と思うことがあります。
で、そんな凄い研磨をしている職人さんがやっていることは、
- ✔︎ どこまでキズを追うか?
- ✔︎ どこまで攻めるか?
- ✔︎ どの方法を選ぶか?
- ✔︎ どこで止めるか?
の判断が素晴らしい人たちです。
研磨をしていると、単純に「磨く技術」だけでは足りないと感じる場面が多々あります。
時計研磨の判断基準
例えば、深い傷がある時計。
理論上は、傷の深さまで削れば消えます。
でも、

- ラグが痩せる
- エッジが丸くなる
- ケースラインが崩れる
- 既に形が崩れている…
ならどうするか?
そこで職人は判断します。
「この傷は取れる。
でも、この時計の形状を考えると残した方がいい。」
あるいは、
「エッジが摩耗して丸くなっているな。
キズを取りながら再整形しないと丸いまま仕上がってしまうな。」
また、
「ここは無理だ。
レーザーを検討した方がいい」と。
ただ傷を消すのではなく、時計全体を見て最適な判断をします。
この判断が、意外と仕上がりに大きな影響を与えていたりします。
研磨中に判断を誤ると…
この判断を誤ると…
- 傷を追いすぎる
- ケースを削りすぎる
- 仕上げが甘くなる
なんてことになります。
大抵の場合、
もう少しで…と思って「攻めすぎる」か
「アカン、やめとこ…」で、見切りが早いかのどちらかになります。
途中でやめる分にはいいのですが、やりすぎると、もう後には戻れません。
かといって、見切りが早いと「仕上がりのキレイさ」にも差が出るので、難しいとこです。
時計研磨.comというより、個人的には、
非常に個人的な考えかもしれませんが、
「時計研磨において本当に重要なのは、傷を消す技術ではなく、傷をどこまで追うべきか判断する技術」ではないかと思っています。
「磨ける職人」はいても、「止まれる職人」は意外と少ない。
特に駆け出しのころは、キズを消すことに意識がいき過ぎる傾向があるように思います。
(もちろん、駆け出しのころの私もその一人でした…)
もちろん、エッジや平面、曲面、ヘアライン、キズ埋めなど、いろんな磨き方とアプローチ方法があります。
ただ、最終的に求められるのは、
その場その場で適切に判断して、できるだけ安定した仕上がりに持っていく力。
…そんな技術ではないかと思っています。
無料相談・お見積もりについて
もし、個別で、
「この傷って消せるの?」
「時計の研磨で相談したいことがあるんだけど…」
と、お思いでしたら当工房にご相談ください。
お困りのキズや仕上がりについて、できる限り具体的にご案内いたします。
無料診断としてもご利用ください
実際に「どこまでキズを除去できるか?」は、時計の状態によって変わってきます。
そして、仕上がりにご希望があるかと思います。
「できるかどうか」「ご希望に添えるかどうか」の判断は、写真を拝見してからご案内させていただいております。
当工房のLINE公式アカウントで、無料診断を承っておりますのでご活用ください。
ご希望・ご要望に対して、「診断結果」「概算見積り」「納期」などを合わせて、ご案内いたします。
研磨職人が、直接ご相談を承ります
