要素3:職人が使える時間
研磨をしてもらおうと思ったとき、
こんな不安が出てきませんか?

- 時計を研磨すると、形が崩れる?
- 時計を研磨すると、痩せて細くなる?
- 時計の研磨をしても、あまりキレイにならない?
ネットの情報や、知り合いの体験談など、ネガティブなものに触れると心配になってきませんか?
実際のところどうなのか?
- 依頼するところが、研磨を始めたばかりの専門店や工房。
- 研磨を担当した職人が駆け出しだった。
- 設備(バフモーター)はあるけど、それに当てるだけで光るので、磨けたと思っている…
なんてことはあってもおかしくありません。
でも、それだけでもありません。
時計研磨の仕上がりを左右する3つ目の要素があります。
それは何か?
それは、修理会社の方針からくる「作業(研磨)時間の制約」です。
時計の仕上がりは、職人の技術によって大きく変わります。
これは間違いありません。
ただ、どの会社(専門店・工房、メーカーなど)も『研磨本数 × 料金 = 売上』で運営されています。
どんなに腕利きの職人でも、あなたの時計にかけられる時間は一日のうちの何時間か…
どうしても、1本あたりにかけられる時間には限りがあります。
そのため、ほとんどの職人さんが「時間」という制約がある中で、ある一定以上の品質で仕上げ切らないといけない。
そんな環境下で研磨をしています。
時間の制約があるとどうなる?
比較的、状態のいい時計なら無理することなく簡単に仕上がります。
でも、
- 深い傷
- 複数の打痕
- ケースの変形
など状態が悪い時計ほど、本当なら時間が欲しいところです。
でも時間に限りがあると、キズがひどくても時間内でそれを処理しなければいけなくなります。
理想を言えば、時計のキズを処理しようと思ったら、
- ① 傷を見る・確認する
- ② デザインや形状から判断する
- ③ 処理方法を検討する
- ④ 実際に磨く(少しずつ、丁寧に仕上がる方法など)
と、時間をかけたいところです。
ですが、時間が限られた中で検討もそこそこのまま磨きはじめると…
- 傷を追いすぎる
- ケースを削りすぎる
- 仕上げが甘くなる
というリスクが生まれます。
当然、無理が生じることもあれば、取れるキズだけど無理するのはやめておこう… なんてことになります。
そのため、どんなに素晴らしい職人さんでも時間に制約があると、理想通りの仕上げができないことがあります。
事例:研磨に時間が使える時と、使えない時の違い
例えば、深いキズがあるとき、研磨するときに2つの分岐があります。
そのまま磨く

- 深い線キズがある
- 鏡面とヘアラインの境目(キワ)まで傷がある
- それぞれの仕上げ方法が異なる
- 分解はできるが時間がかかる… など
時間の制約があると「このまま(ベルトのまま)磨くしかない」という選択になります。
結果として、キズはそこまで取れず、それなりの仕上がりになりがちです。
分解して部品レベルで磨く

- バラせるならバラす
- 部品単体にして磨く
- キワまでキズを攻めれる… など
磨きやすくしようと思うと、分解・組み立てが必要になります。
また、磨くものが増えるので作業時間がかなり増えます。
キレイにしようと思ったら、時間や手間をかけることが必要になることもあります。
キズを除去してキレイに仕上げるには

分解すると、やはり時間がかかります。
また、個別に洗浄・研磨が必要になります。
それだけでなく、12時側・6時側の1コマ目、2コマ目… と順番もそのままで管理が必要になります。
組み立てる時は、キレイになったものを傷つないように慎重に作業する必要があります。
作業中に滑ったり、ぶつかったりして傷がついたら磨き直しとなります。
ただ、時間と手間、一つ一つ気を使い、丁寧に磨くことで仕上がりは圧倒的に変わってきます。
要素3:職人が使える時間のまとめ
時計研磨の仕上がりを決める3つ目の要素は、「職人がその時計にどれだけ時間を使えるか?」です。
どんなに腕利の職人でも、時間という制約がある中では、理想通りに仕上げられないケースがあります。
だからこそ、仕上がりを大きく左右する最後の要素があります。
それが、「職人の技術」です。
ただ、ここでいう技術は、単純に傷を消す技術だけではないと思っています。
時計を研磨していると、磨く技術以上に「どこまで攻めるか?」「どこで止めるか?」の判断を求められる場面が、何度もあります。
次の記事では、時計研磨中に求められる技術について、もう少し掘りお伝えします。
無料相談・お見積もりについて
もし、個別で、
「この傷って消せるの?」
「時計の研磨で相談したいことがあるんだけど…」
と、お思いでしたら当工房にご相談ください。
お困りのキズや仕上がりについて、できる限り具体的にご案内いたします。
無料診断としてもご利用ください
実際に「どこまでキズを除去できるか?」は、時計の状態によって変わってきます。
そして、仕上がりにご希望があるかと思います。
「できるかどうか」「ご希望に添えるかどうか」の判断は、写真を拝見してからご案内させていただいております。
当工房のLINE公式アカウントで、無料診断を承っておりますのでご活用ください。
ご希望・ご要望に対して、「診断結果」「概算見積り」「納期」などを合わせて、ご案内いたします。
研磨職人が、直接ご相談を承ります

