時計研磨.comの山口です。
突然ですが、
スーパースローでモノがたわむ、
そんな映像を見たことがありますか?
テレビの番組などで
柔らかいものだけではなく、
金属や硬いものでも波を打って
衝撃が伝わっていく…そんな映像なんですが、
これ…
時計でも同じことが起こるかと思うと、
私はゾッ…とします (;°-°;)))
時計修理に携わっている方や
時計が大好きで時計の中も外も
まじまじ見る方でないと、内部を見る機会はほとんどないかと思います。
でも日々、見ている側からすると、
ムーブメント(内部)は
ものすごく繊細な作りをしているので、
スーパースローのように衝撃が加わっていくかと思うと…
時計は0.数ミリの細さの歯車だったり、
厚さが多少あるとはいえガラスだったり、
硬い素材でステンレスとはいえど、
硬度はゴールドより硬い程度…
残念なことに、
時計のことを知れば知るほど、
衝撃に耐え切れるほどの強さはなさそうです… (⌒-⌒; )
時計への衝撃は、
時計の外も中もダメージを受け、
傷がつくだけでなくガラスが割れたり、
針が取れたり…
最悪、ムーブメントも含めて破損…と…
多少のことだから…
で、今まではが運よく
大惨事になっていなかっただけ…
かもしれないので、
本当に注意していただきたいなと思っています。
言ってみれば、
交通事故などと同じようなことかもしれません。
いつ、どんなタイミングで、何が起こるかわかりません。
年間を通しても、
「ウオっ!?」
という時計のご相談を結構いただきます。
あと、ご自身が注意していても、
知らないところで事故が起こっていることもあります。
小さいお子さん、
お孫さんが知らない間に…
ってことも結構あります。
(実際にそういうお客様が来られます ^ ^ ;)
これが機械式時計だと、
外傷がない程度の衝撃でも
内部で衝撃による精度不良が起こりますし、
遅れや止まりだけでなく、持続時間に影響が出ることもります。
なので、運任せではなく、
時計を衝撃から守りながら、
日々、大切にご愛用ください。
最悪の場合は、修理ができなくて、
交換しかない…
ってこともありますので。
ーやまぐち